アーユルヴェーダ用語、ダートゥってなんだろう?

こんにちは!湘南茅ヶ崎アーユルヴェーダサロン、アムアーユルヴェーダYUKAです。

YUKA
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ダートゥという言葉を知っていますか??

今回はダートゥについてご紹介します!ダートゥはアーユルヴェーダ用語ですので知らない方も多いのではないでしょうか?

このダートゥはすごく理にかなった考え方でこれを知ると栄養がどのように体内で吸収されていくのかが分かるようになります。

アーユルヴェーダとダートゥ

ダートゥとは体の構成要素のこといいます。

体内に吸収された栄養は、消化・吸収されてダートゥとなって体を作り、不要なものは老廃物として尿や便や汗として排泄されます。

ダートゥが作られる順番があります。

①血漿(ラサ)→②血液(ラクタ)→③筋肉(マーンサ)→④脂肪(メーダ)→⑤骨(アスティ)→⑥骨髄(マッジャー)→⑦生殖器(シュクラ)

ラサは食べたものから毎日作られ、そこから次の組織であるラクタが作られます。このプロセスには5日間かかるとされています。各組織は前の組織から作られていきます。なのでシュクラが作られるまで35日間かかります。

それぞれの特徴を見てみましょう♪

血漿 ラサ

ラサにはエッセンス、活力、循環するなどの意味があります。

全ての組織に栄養を与えます。ラサが十分な時は幸福感と充実感があります。また、熱意や充実感が生まれます。顔色も良く、皮膚や髪も柔らかく艶があります。

ラサが過剰になると食欲の低下、吐き気やだるさせきが出る事があります。

減少するとすべてのダートゥに栄養がいきわたらなくなり、肌が乾燥したり脱水症状、疲労感、動悸や痛みや震えが出る場合があります。

血液 ラクタ

ラクタは色がついたもの、赤いものの意味です。火と水で構成されます。すべての細胞へ酸素を運ぶ役割をしています。また、愛情や信頼に関係しているともされています。

ラクタが十分な時はエネルギーに満ち、人生に熱意的になります。唇や肌色が良くなります。

ラクタが過剰だと皮膚の炎症や赤みが出たり鼻血や高血圧になる場合があります。

不十分だと顔色が悪くなるり、血圧が低くなります。また、酸味のある冷たいものが食べたくなったり髪や皮膚が乾燥して艶がなくなります。

筋肉 マーンサ

マーンサはしっかりと支えるという意味があります。その意味通り、筋肉は体を支える重要な要素の一つです。

地で構成されます。

マーンサが十分であれば勇気や自信、持久力が生まれ思いやりや幸福感が得られます。

マーンサが過剰だと腫れや腫瘍、肥満や苛立ちを引き起こします。女性の場合は子宮筋腫の原因となることがあります。

不十分だと体が弱まり、過剰に痩せてしまったり、臀部や腹部、首の後ろに筋肉の疲労や緊張が現れます。関節が傷む。また、協調性の低下、怖れや不安を起こします。

脂肪 メーダ

主に水で構成されます。脂質、脂肪細胞。全身に潤滑性と潤いをもたらします。多すぎても少なすぎてもいけません。

十分であれば、安心感や幸福感や心地よさを感じられます。

メーダが過剰な場合倦怠感、息切れ、ぜんそく、汗と不快な体臭、腹部や胸部のたるみ原因に繋がります。

不十分であると関節を動かすと音がする、極度に痩せる、髪や爪や骨の痛み、疲労感を感じやすくなります。感情面では恐れや不安や怒りを感じやすくなります。

骨 アスティ

アスティは耐えるという「スタ」という言葉に由来し、体を支えます。風と地で構成されます。

十分であればスタミナや安定性や自信が生まれます。

アスティが過剰であると骨や歯の異常な形成、大きすぎる骨格、関節痛みの原因となる場合があります。

不十分であれば疲労感や関節痛、体の弱まりや抜け毛、骨、爪、歯の形成不足や骨粗しょう症になる場合があります。

骨髄 マッジャー

水で構成されます。

沈むというマジュという言葉に由来しています。骨髄は脊髄や骨の内側に存在します。神経系や骨や脳などの空洞を満たす役割があります。また、赤血球や骨液を作り便や皮膚や瞳に潤いを与えます。

十分であれば、眼が澄み関節が強く、話し方に力があり記憶力が高まります。

マッジャーが過剰だと目や体が重くなる感覚が出ます。

不足すると骨が弱くなる、関節痛、めまい、目のまわりが暗い、性欲減少、落ち着きがない、集中力や記憶力の低下が起こります。

生殖組織 シュクラ

水で構成されます。

シュクラとは種子や光輝くという意味があります。シュクラは卵子や精子性器器官液が含まれます。シュクラが健康的であれば全身に生命力や強さやエネルギーが生まれます。

十分であれば強力な免疫力、愛情や思いやりといった性質を与えます。生殖には欠かせない存在です。

シュクラが過剰だと性欲の過剰、精液過多、前立線肥大をしばしば引き起こします。

不十分であれば性的興奮の欠如や不妊、自信喪失、不感症や不安が生まれます。

ダートゥの考え方

少し抽象的でわかりづらく感じる方もいるでしょう。こう考えると分かりやすいかもしれません。

体内に取り入れた食べ物は消化されて栄養となり体の組織を作っていきます。

例えばその食べたもの自体が栄養価の低い物だったり消化に悪いものの場合体はどうなるでしょう?

偏った食生活や無理なダイエットで髪や肌がボロボロになったり生理が止まってしまったなんて話は聞いたことありませんか?

これらはダートゥに栄養がいきわたっていない結果起こるのです。特に生殖器へは7番目に栄養が届きます。生理の状態がよくないというのは裏返せば他の組織、1-6番目までのダートゥの状態も良くないということになるのです。

少し専門的になりますがひとつのダートゥがおかしい時は、その前後のダートゥに異常があるという考え方になります。

病気とダートゥの増減は密接な関係があります。ダートゥが増えすぎたり、減りすぎたり、異常になると病気になり、このダートゥの増減はドーシャの異常によって引き起こされます。

骨粗しょう症はアスティの減少が源ですし、筋腫はマーンサの過剰が原因と考えられています。ダートゥ悪化の要因を知ることが結果的に病気の予防に繋がります。

健康的な食事が質の良いダートゥを作る

ダートゥは食事から作られます。食事の質が悪いと良いダートゥも作られません。

そしてこの食事は質のいい物を選ぶのは勿論食べ方、調理の仕方や食べる量や時間も重要です。これが間違っているとせっかく栄養のあるものを食べていても体の中で滋養されません。

アーユルヴェーダが食事を大切にしている理由が納得できますね!

参考文献『アーユルヴェーダバイブル』上馬場和夫監修

この記事を書いた人

2012年、ヨガの指導者養成スクールに通う中でアーユルヴェーダと出会いその世界観に魅了されました。
アーユルヴェーダスクール卒業後、横浜のアーユルヴェーダサロンにて勤務、その後独立。同時に大手スポーツジムやヨガスタジオにてヨガの指導も経験。
現在はアーユルヴェーダセラピスト、そしてヨガインストラクターとして活動しています。

アーユルヴェーダを日本で広める為に、施術だけでなく講義を行う事にも力を入れています。

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