アーユルヴェーダと味が心身に与える影響

こんにちは!湘南茅ヶ崎アーユルヴェーダサロンアムアーユルヴェーダYUKAです。

アーユルヴェーダが伝える教えの中で重要にされているのが食事方法です。質の良い食事を正しい食べ方で食べていれば消化が正しく行われて、老廃物はスムーズに体外へ排出されます。しかし、食べるものの質が悪い、そして正しい食べ方を行っていないと栄養は体に吸収されませんし、体内にはアーマと呼ばれる未消化物が溜まってしまい、このアーマが様々な不調を生み出します。

今までも記事の中で食事について書かせてもらいましたが今回は食べ物の味についてアーユルヴェーダではどのように捉えているかご紹介します。

アーユルヴェーダと6つの味

アーユルヴェーダでは食べ物は6つの味に分類できると考えています。甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味です。

そして食事の中でこの6つの味がバランスよくとれている状態が心身にいいバランスをもたらすとしています。逆に言えば何か特定の味のものばかりを食べるというのは心にも体にもよくないということになりますね。(辛いものばかり食べていたり、甘いものばかり食べているという人いませんか?)

これには理由があってそれぞれの味には様々な働きがあるからなのです。

アーユルヴェーダと6つの味の作用とは?

それではそれぞれの味について詳しくみてみましょう。

甘味

土と水から成り立ちます。ヴァータとピッタを下げ、カパを増やします。

口内と舌にしめりつきを与えます。空腹と喉の渇きを癒やし、消化後に心身に満足感を与えます。

体重を増やすのでカパの人は取りすぎに注意します。

甘味の食品は体力と生命力を高め、感覚器官を滋養し、幸福感をもたらします。

●甘味の食物

米、穀物、人参、さつまいも、かぼちゃ、ナツメ、肉、魚、砂糖、バナナ

酸味

土と火から成り立ちます。ヴァータを下げ、ピッタとカパを上げます。

唾液を出し消化を促進させ、食欲を刺激します。

酸味の過剰摂取は消化不良や胸焼け、胃酸過多を引き起こします。また、皮膚疾患にもつながりますのでピッタの人は取りすぎに注意です。

酸味は「もっと欲しい」という欲望をもたらす味とされています。嫉妬や妬み、怒りや強欲さを引き出す場合があります。

●酸味の食物

レモン、アムラ、酢、ヨーグルト、チーズ、酸味のある果物

塩味

水と火から成り立ちます。ヴァータを下げ、ピッタとカパを上げます。

食べ物の味を引き出します。また、唾液を出し食欲を促進させます。口、胸、喉に灼熱感をもたらします。

大量に使用すると胃酸過多、発熱、炎症などを引き起こします。

老廃物の排出を助けますが、吸湿作用があるため体内に水分を保ちます。取りすぎると浮腫、高血圧、しわ、白髪の原因ともなります。

塩には鎮静効果もあるため、ヴァータの人の不安定さを落ち着かせてくれます。

●塩味の食物

塩(アーユルヴェーダでは岩塩の使用を勧めています)

辛味

火と風から成り立ちます。ヴァータとピッタを上げて、カパを下げます。

消化、吸収、食欲を改善します。経路を清浄化してカパ的な分泌物を減らします。思考と感覚に刺激を与え、肥満改善に役立ちます。不安や不眠といったヴァータの性質を強める傾向があります。

過剰にとりすぎると下痢や胸焼け、乾燥、皮膚の炎症を引き起こします。

●辛味の食物

アルコール、コーヒー、玉ねぎ、生姜、チリ、唐辛子

苦味

風と空から成り立ちます。ヴァータを上げて、ピッタとカパを減らします。

6つの味の中で最良と考えられています。苦味は全ての味を正常に戻し、大食を減らすと考えています。

苦味は食欲を増し、消化を改善、解毒、アーマの除去作用があります。苦味のあるハーブや食材は炎症を抑えるために皮膚疾患、発熱の治療に使われる場合があります。

脂肪、汗、体重を減らす。苦味はカパの独善性を減らしますがヴァータの不安定さを増大させてしまいます。

●苦味の食物

ニーム、ゴーヤ、ターメリック、モリンガ、コーヒー、レタス

渋味

風と地から成り立ちます。ヴァータを増やし、ピッタとカパを減らします。

舌を浄化して消化を助けます。唾液の分泌を減らして口内を乾燥させます。過剰な粘液の排出を減らします。過度に取りすぎると便、尿、汗の排出を抑えて体内に毒素が蓄積性を増します。

●渋味の食物

熟していない果物、蜂蜜、キャベツ、ブロッコリー、トリファラ

バランスよく6つの味を食べることが心身の健康に繋がっていく

いかがでしたでしょうか?ご紹介したように6つの味にはそれぞれユニークな作用があります。そして味とドーシャにも深い結びつきがあります。

基本的には6つの味をバランスよく取りつつ、体調やドーシャの状態、季節に合わせてどの味を多く取るかを決めていくことが心身の健康に重要です。

アーユルヴェーダはインド発祥の医学ではありますが、すごく実践的で日常に活かせる知恵が多くあります。自分自身の心身の健康の為はもちろん、家族や友人、大切な人の健康を守り穏やかに生きていく為にも役立つ知恵が沢山あります。

現在アムアーユルヴェーダではオンラインでアーユルヴェーダ基礎講座を受けることが可能となっております。アーユルヴェーダに興味のある方はぜひお問い合わせくださいませ。

この記事を書いた人

2012年、ヨガの指導者養成スクールに通う中でアーユルヴェーダと出会いその世界観に魅了されました。
アーユルヴェーダスクール卒業後、横浜のアーユルヴェーダサロンにて勤務、その後独立。同時に大手スポーツジムやヨガスタジオにてヨガの指導も経験。
現在はアーユルヴェーダセラピスト、そしてヨガインストラクターとして活動しています。

アーユルヴェーダを日本で広める為に、施術だけでなく講義を行う事にも力を入れています。

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